袴姿で小学校の卒業式に出席したいというお子さんが増えていますが、子供から袴を着たいと言われ、実際にどのような袴をレンタル、購入すればいいのか?、着付けはどうするべきなど悩む方は多いと思います。大学生の大人とは違い、小学生が着物を着て式に出席する場合、着崩れが直せない、トイレに行けないなど問題点もあります。レンタル時、購入時にできるだけ、子供が袴を着ることに負担なく、卒業式当日が過ごせるためにどうするべきかご提案いたします。
目次
当日の着付け、ヘアについて
袴で出席する場合に 考えないといけないのが、当日の着付け、ヘアです。
個人的な意見としては、美容院にお願いするよりも、お母様がお子さんの着付けをしてあげる方が子供への負担は少なくてよいと思います。卒業式に間に合わすためには、かなり早朝から美容院に行って着付けやヘアをしてもらわないといけません。小学校6年生はまだ子供です。せっかくの卒業式が早朝からの着付けで眠くてたまらないのは、つらいと思います。
但し、お母様が着付をするのが難しい、もしくは、写真館などで着付けもセットになっているなどの事情がある場合は、できるだけ早めに美容院に連絡し、無理のない時間帯を予約するようにすることをお勧めします。
自宅で着付けをする場合
袴の着付けは、それほど難しいものではありません。普段、お子さんや御本人の浴衣の着付けをされている人、浴衣帯、半幅帯が結べる人なら 着付としてすることは、着物を着る前に長襦袢を着るのと着物と帯を巻いた後に、袴を履けば出来上がりです。
袴の着付けは、動画でもたくさんでています。動画を見ながら少し練習すればできる方は多いと思います。一度着付けができるかどうか動画を確認してみて下さい。
レンタルの場合は、前日に届くものより、数日前に届く方が、着付けの練習もできるので、ありがたいですね。
美容院で着付けをする場合
写真館などで袴のレンタルをする場合、写真撮影と着付けがセットとなっている場合が多いのですが、当日着付けをどこで何時頃するのかは、袴レンタルを決める重要なポイントです。セットではなく自分で美容院を予約する場合も同じで、自宅、学校から離れた遠方ではないか、何時に予約できるかは、重要なポイントです。
学校によって違いますが、袴の出席率の高い小学校では、当日 近隣の美容院の予約が集中し 早朝は予約が開いていないので 夜明け前の深夜の予約を受付けているところもあります。子供を夜明け前から美容院に連れていくのはたいへんです。 予約は早めにしましょう。
どのような袴を選べばいいのか
袴に合わせる履物は?
学校によって、当日の会場で履く履物は違ってきますが、上履きや体育館シューズなどに履き替えない場合は、袴に合わせる履物は草履かブーツになります。小学生の場合、よほど草履を履きなれているなら別ですが、普段草履を履かない子がほとんどなのでブーツの方が無難です。
袴に合わせる着物は?
レンタルで借りる場合、着物は、2尺袖の小振袖で身丈は短めです。体のサイズに合わせてレンタルするため、サイズはぴったりですし、身丈が短めで裾からはみ出しにくいため 小学生には、着やすくていいと思います
袴の丈と種類
袴の丈は、ブーツを履くか草履を履くかによって、違ってきます。ブーツを履く場合は、袴の丈は短めに着付けます。
小学生の場合、袴の裾を踏んで転んでしまったなどの事例をよく耳にすることから丈を短めにしておくのがお勧めです。
まとめ
長い袴とブーツ、もしくは草履は、子供にすれば、歩きづらいものです。卒業式当日までに、試着して、歩いてみてはいかがでしょうか?
階段を上る時、長い袴は裾を踏んでしまいます。手で、袴を持って裾を踏まないようするよう教えてあげるだけでも当日気をつけることができます。
トイレについても袴を履いた状態で練習しておくほうがよいでしょう。午前中だけなので、トイレは我慢させるという親御さんもいらっしゃいますが、どうしてもトイレに行きたくなった時は困ります。袴はスカート型なので脱ぐ必要はありませんが、着物の袖も長いので、トイレは大変です。袴着用時のトイレの仕方の動画があります。事前にトイレの仕方を練習しておけば、当日あわてなくても済みます。
お子さんにとって袴姿の卒業式がいい思い出、いい日となるようにしてあげたいですね。