浴衣の帯を購入する時、どのような帯を買えばいいのか迷ってしまうことはありませんか?家にある手持ちの帯と合わせてもいいのか、新しく購入するべきか迷ってしまう場合もあると思います。浴衣に合わせることのできる帯の種類と素材の持つ特徴について案内します。
目次
浴衣に合わせる帯の種類
浴衣は普段着です。必ずしもこの帯でないといけないという決まりはありませんが、通常浴衣と合わせる帯は、以下のような帯があります。
浴衣帯
浴衣に合わせるための帯です。幅17~17,5cmくらいで長さは350~400cmくらいの帯です。半幅帯とほぼ同じ大きさですが、浴衣帯として売られている帯は、素材が、綿、ポリエステル、麻、絹などで浴衣と合わせても違和感のない素材の帯です。ポリエステル素材の帯はリバーシブルになっているものも多いです。
半幅帯
浴衣帯と幅、長さはほとんど変わりません。店頭で売られている帯も同じ帯が浴衣帯として売られている場合と半幅帯として売られている場合もあり、同じと言ってもいいのですが、注意することは、半幅帯と呼ばれる帯は、いろいろな素材があります。
冬の着物に合わせる半幅帯は、ウール素材など分厚く暑いです。夏の着物である浴衣には合いませんし、まず暑いですよね。夏用の半幅帯を探す必要があります。夏用は、ポリエステル、綿 麻、絹などの素材が多いです。
手持ちの半幅帯が使えるか気になる場合は、浴衣に合わせて違和感のない素材であれば問題ないと思います。
兵児帯
兵児帯というと子供の浴衣に合わせるイメージがあるのですが、最近は大人用の兵児帯もいろいろな帯があって素敵ですね。
しわしわの帯やふわふわの帯など普通にリボン結びにするだけでもかわいいものもあり、結ぶのも簡単ですし、もっと結び方に凝りたいならいろいろアレンジした凝った結び方ができます。
どちらかというとかわいいイメージのある兵児帯ですが、選ぶ色や結び方によっては大人っぽく粋にも結べるようでとてもおもしろい帯だと思います。
名古屋帯
浴衣に名古屋帯を合わすとワンランク格が上がった感じがします。浴衣の中でも、上質の浴衣と限られてしまいますが、長襦袢を中に着て、名古屋帯と足袋を合わせて草履を履き、浴衣としてではなく、夏の着物として着るにはいいと思います。夏の名古屋帯は、絽や紗など隙間の空いた織り方の帯が多く、涼し気で、上品です。素材はポリエステルや正絹、麻などが多いです。
名古屋帯を締める場合は、帯締め、帯揚げもしますが、帯同様夏物の帯揚げ、帯締めをします。
帯の素材の違い
浴衣にあう帯の素材はいろいろありますが、素材や織り方で帯の雰囲気も変わってきますし、使用感もそれぞれ違います。
浴衣の帯の素材は?
浴衣の帯の素材としては、綿、ポリエステル、麻、絹などの素材が使われていることが多いです。絹が使われているのは、一部の高級な名古屋帯や半幅帯で、浴衣帯として売られている帯はほとんどがポリエステル、もしくは 綿、麻などの素材です。
お手頃で購入しやすいのは?
普段着である浴衣です。お手頃で購入しやすいのは、ポリエステル、綿素材です。ポリエステル素材はかなり出回っていますが、安い帯であれば、1000円以下でも購入できます。お手頃です。綿やポリエステルなら自宅で洗濯ができるのもうれしいですね。
締めやすい帯の素材は?
やわらかい素材の帯の方が締めやすいのですが、ポリエステル素材は、緩みやすいという欠点があります。麻、絹素材は緩まず止まりやすいです。
涼しい素材は?
麻素材の帯は通気性があり、涼しいです。絹、ポリエステル、綿は暑いです。素材以外に帯の織り方にもよりますが、絽や紗のように隙間のある織り方の帯は通気性はいいです。
ただ浴衣の素材が暑ければ、帯だけではそれほど涼しくはなりません。麻素材などの通気性のいい浴衣に麻の帯を締めると服を着ているのと変わらないくらい涼しいです。
まとめ
浴衣はあるけど帯がないので、帯だけ購入しようと思うがどんな帯を購入すればいいのかと思うとき、もしくは、家にある帯使えるかなと思うことは、よくあることです。夏でも使えそうな素材の半幅帯ならOKです。
同じ浴衣でも 帯で浴衣の雰囲気が変わってきます。帯の色を変えるのもいいですし、お出かけする場所によって高級な帯とお手頃な帯を使い分けて浴衣をうまく着こなすもいいと思います。兵児帯でいろいろな結び方をアレンジするのもおもしろいですね。
半幅帯や名古屋帯を他の着物に合わせることもできます。いろいろな着物と着回しできるような帯を探すのもいいですね。