夏は、花火大会や盆踊り、夏祭りなどのイベントも多く、子供を連れて出かけることも多いと思います。子供の浴衣姿はかわいくて 着せてあげたいと思うのが親心ですが、何歳頃からどのような浴衣を選べばいいのか悩む方も多いでしょう。年齢別にお勧めできる浴衣を案内します。
目次
0歳~2歳(サイズ90まで)
浴衣を着て歩くには無理のある年齢です。1歳までの赤ちゃんなら浴衣ロンパースもしくは甚平ロンパースなどと呼ばれている甚平型のロンパースが夏らしくてがいいですね。
1~2歳くらいの子供は、歩けるようになっても、まだ浴衣を着て歩くのは、難しい年齢です。ロンパースが動きやすくていいですね。男の子だけでなく女の子用もいろいろ売っています。
2歳~10歳頃まで(サイズ100~130まで)
サイズが100~130くらいまでは、それぞれのサイズの子供用浴衣が多数売られています。浴衣に紐がついていて着付が簡単です。帯も下の写真のような兵児帯(へこおび)を使用することが多く簡単に結べます。
幼児の場合
浴衣のサイズは100cmくらいから売られているので、2.3歳から浴衣を着せることができますが、裾が長く歩きづらかったり、下駄も履きなれていないと転んだり、痛かったりということもあります。下駄は、履きづらいならサンダルやビーチサンダルなどでもいいと思います。
浴衣は、裾が長く歩きづらいなら 浴衣ドレスといってスカートになっている浴衣も売られています。これなら裾がまとわりついて歩きにくかったり、踏んでしまうことはありません。
男の子の場合は、浴衣もありますが、甚平を着ている子は多いですね。動き安く、裾が短いので涼しいのが人気なのでしょうか。
子供用浴衣は、腰上げ、肩上げがされているものが多い
子供の成長は早く、購入した衣類が1年で着れなくなることも多いと思いますが、子供用浴衣の場合、腰回りのおはしょりが縫っているものが多いです。おはしょりを縫うことを腰上げといいます。
矢印の帯の下の着物が重なっている部分がおはしょりです。
袖丈も肩で縫って肩上げしています。(下図矢印部分)翌年大きくなって丈が短くなった場合は、腰上げ、肩上げして縫った部分をはずしたり幅を小さくして着ます。
肩上げ、腰上げをしていない浴衣を買う場合は、大きめを購入して腰上げ、肩上げをすることで長く着ることができます。
10歳以上(サイズ140以上)
大人と同じように着付けをする
サイズが140cm以上の浴衣は、大人の浴衣と同じで肩上げ、腰上げをしている浴衣はありません。 セットで売られている浴衣の帯は、兵児帯のほかに大人と同じような浴衣帯の場合もあります。子供っぽい浴衣から大人っぽい浴衣に変わってきます。着物に腰上げがなく紐がついていないため、大人と同じように腰ひもで結んでおはしょりをつくって着付けをする必要があります。
肩上げは何歳までできる?
140cm以上のサイズの浴衣が大きい場合、身丈は着付時におはしょりをつくって着ますが、袖丈は、肩上げをしなくてはいけません。
肩上げは、何歳までしてもいいのか諸説ありますが、特に年齢の制限はないという場合と関西地方の行事である十三参りまで(昔は数えの13歳でお参り)という説などあります。
個人的には気にする必要はないと思っています。
まとめ
子供が浴衣を着る機会は年に1度か2度くらいで、翌年には、大きくなって着ることができないのは、勿体ないと思うことも多いと思います。
肩上げ、腰上げは翌年成長して、外すのではなく、幅を小さくして、縫い直す方がいいという方と小さい子供だからといって肩上げ、腰上げがなくてはいけないというわけではない、おはしょりなし、肩上げなしで着ても問題ないといわれる方などそれぞれですが、私は気にする必要はないと思っています。
大人の場合、肩上げはしませんが、おはしょりなしで着物を着ます。おはしょりなしで着ることを対丈(ついたけ)と言って、小紋などは、おはしょりなしで着ても問題ありません。
できるだけ長く着る方法として昔からある着方です。参考になれば幸いです。