保育園、幼稚園の卒園式で、袴を着るお子さんが増えてきています。女の子だけでなく、男の子の袴姿も目立ちます。レンタルする場合、もしくは購入する場合 相場はいくらくらいでしょうか?袴をレンタル、購入するにあたり、気をつけること、注意することはあるでしょうか?卒園式の袴レンタルの相場と選び方について案内します。
目次
袴レンタル、購入の相場は?
袴レンタルは、着付けや写真撮影がセットになっている場合と袴セット(着物と袴)のみのレンタルでは料金が大きく違ってきます。
写真撮影、着付けがセットになっている場合
大学や小学校の卒業式の場合、着付けや写真撮影がセットになっている写真館は多いのですが、卒園式で着付けや写真撮影がセットになっている呉服店や写真館は、少ないです。写真撮影も着付けも希望される場合は、近くの写真館に聞いてみてください。
通常、七五三の時の袴の写真撮影時や小学校の卒業式の写真撮影時などと金額は大きく変わらないと思います。写真撮影の日時や写真の枚数、レンタルする袴の種類で金額は違ってきます。
レンタル相場は、30000円から50000円くらいです。
袴セットのみレンタルの場合
写真撮影や着付けをお願いしないで袴セットのみレンタルの場合のレンタル相場は10000円から20000円くらいです。安いものなら10000円以下でもあります。レンタルの場合は、ほとんどの商品が、草履や足袋、下着 伊達締めやコーリンベルトなどがセットになった料金です。女の子の場合は、髪飾りもセットになっている場合もあります。
袴セット購入の場合
袴を購入する場合は、レンタルと同じように、着物、帯、袴の他に、足袋や下着類、伊達締め 草履などがすべてセットになったものですと20000円から30000円くらいです。購入の場合セット売りではないものもあります。
袴のみも売っています。七五三などで着た手持ちの着物が着れるなら、袴のみ購入を考えてもいいでしょう。
袴を選ぶ時に注意すること
5、6歳児にとって 袴は、洋服と違い、動きにくい衣裳です。卒園式当日、袴を着ることで気分が悪くなったり、転んでしまったりしてせっかくの卒園式が台無しにならないようにできるだけ子供にとって負担の少ない着付けや衣裳を選びたいものです。
袴着用時のトイレについて
袴は、行燈袴(あんどんばかま)と馬乗袴(うまのりばかま)があります。
行燈袴は、中に仕切りがなくスカートのようになっています。馬乗袴は、中に仕切りがありキュロットのようになっています。
女の子の袴は、女袴と言って仕切りのない行燈袴が多いのですが、男の子の場合、行燈袴の場合と馬乗袴の場合があります。馬乗袴の場合は、袴を脱がないとトイレに行けません。
購入、レンタル時はトイレに行きやすい行燈袴を選んだ方がいいと思いますが、但し5,6歳では、足首あたりまであるロングスカートをうまくまくり上げてトイレにいけるかどうか疑問です。袴を汚しかねませんので、卒園式が始まる前に親か先生に付き添ってもらってトイレに行った方が無難です。
袴の長さと履物について
袴の長さは、ブーツに合わせる場合は、くるぶしの上あたり。草履に合わせる場合はくるぶしの下あたりです。
ブーツや草履を履いて園に行っても、卒園式の式場は、上履きに履き替える園が多いと思うのですが、できれば、袴の長さは短めにしておいた方がいいと思います。
理由は裾を踏んで転んだりすることが多いからです。特に、卒園証書を受け取るために壇上に上がる階段で裾をふんで転んだりすることは多いので、階段を登るときは袴を手で持ち上げて登る練習を事前にしておいた方がいいと思います。
着付けは美容院でしてもらったほうがいい?
着付けを美容院でしてもらう場合、早朝から美容院に行かなくてはいけません。5,6歳児にとってそのために早起きするのは負担です。
子供用の袴セットは、簡単に着付けができるよう帯もマジックテープで止めるだけになっているものが多く、それほど難しくありません。事前に練習しておけば、当日はそれほど時間はかかりません。幼児の袴の着付けは、動画にもたくさんアップされているのでできるかどうか見て確かめてから決めるのもいいと思います。
レンタルか購入か
レンタルか購入か悩むことも多いと思います。お子さんの家庭の状況で袴の利用頻度も違ってきます。それぞれのメリット、デメリットについて案内します
レンタルの場合
レンタルのメリットは、購入するより少しは料金が安いこと。後の手入れもなく返却すれば終わりなので楽。
デメリットは、数回使うのであれば、購入の方が安くなる。借りている期間が短いので、着付けを練習するにも限られた時間しかないことです。
購入の場合
数回着るのであれば、購入する方が安くなります。兄弟で着る機会がある、七五三で着た袴を卒園式でも着るなど。
購入するなら、大きめを買って自分で肩上げ、腰上げなどをするか、追加料金をだせば、肩上げ、腰上げをしてくれるところもあります。
まとめ
5.6歳児にとって着物は洋服のように着やすい衣裳ではないので、卒園式ではできるだけ負担にならないようにしてあげたいものです。
そのためには、式当日までに試着して、着心地なども確認しておいた方がいいと思いますし、袴の裾をふまないで階段が登れるよう練習しておいた方がいいと思います。
卒園式当日をいい思い出の日にしてあげたいですね。
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