振袖の帯揚げは、ほかの着物の帯揚げとは違うのでしょうか?選ぶときはどのような帯揚げを選べはいいのでしょうか? 帯揚げの柄や色はどのようなものを選べばいいのでしょうか?振袖に合う帯揚げの種類と柄、色の選び方について案内いたします。
目次
振袖用の帯揚げとは
帯揚げといっても店先にはいろいろな帯揚げが売られています。どのような帯揚げを使ってもいいのでしょうか?
振袖用の帯締め
振袖は柄や色は、派手で華やかです。その華やかな振袖に合う帯揚げは、他の着物の帯揚げよりやはり派手で華やかです。
振袖用として多いのは総絞りの帯揚げです。他の帯揚げと比べるとボリュームがあり、高級感、重厚感が感じられる帯揚げです。
絞り以外の帯揚げも売っていますが、振袖用として売っているのは、金糸などのつかった華やかな帯揚げです。
総絞りの帯揚げって振袖以外にも使える?
総絞りの帯揚げは訪問着や留袖といった礼装用には、使えません。
お洒落着として小紋などに合わせるのは自由ですが、総絞りは、ボリュームがあるので、合わないことが多いです。
使う機会が少ないのが残念です。
帯揚げの色は何色がいい?
振袖、帯に使われている色を使う
振袖は着物全体に柄がある場合が多く、色も一色だけでなくたくさんの色が使われています。帯も同じで全体に柄があり、色も多色使われています。あえて帯揚げを目立たせる必要がないなら着物に使われている色の帯揚げを使うことで、帯揚げは目立ちませんが、着物は引き立ちます。
特に、いい着物、いい帯をしている場合、着物や帯を引き立てさせたいなら、着物や帯と同色系の帯揚げを使った方が着物や帯は引き立ちます。
振袖と帯が同色系ではっきりしないとき
振袖と帯が同じような色ではっきりしないなら、帯揚げ、帯締め、重ね襟等の小物をアクセントにして違う色を使うのもいいでしょう。
帯揚げで全体を引き締めたい、華やかにしたい
もっと華やかに、派手に見せたい。着物の雰囲気を変えたい場合は、振袖と違う色の帯締めを使い、着物の雰囲気を変えてもいいでしょう。着物、帯とも色がはっきりしないなら、帯揚げに濃い色を使い引き締めます。
帯締めや重ね襟、半襟の色と合わせる
帯揚げと帯締めを同じ色にすると一体感、安定感があります。セットで売られている場合も多く、選び方が難しいと思う方は、セットで同じ色を購入するのは無難な選び方といえます。
ただ、必ずしも同じ色にしないといけないわけではありません。
下の写真のように、少し地味目の振袖の場合、黄色の半襟、帯揚げ、帯締めを同じ色にすることで黄色が目立って素敵ですよね。
帯揚げの結び方
振袖の帯揚げ結びは、ほかの着物の帯揚げ結びと比べると多めに帯揚げを見せています。帯揚げが非常に目立ちます。
では、どのような結び方をしているのでしょうか?
一文字結び
一文字結びとは、字のごとく、横に漢数字の一の文字と同じようにまっすぐ横に伸ばして帯揚げを見せます。
いりく
下の写真のような帯揚げの結び方をいりくといいます。
下の写真は帯揚げの片側を着物の上前の中に折り込んでいます。これもいりくです。
本結び
ごく一般的な結び方です。振袖の場合はほかの着物と比べ多めに帯揚げをみせます。
変わり結び
いろいろな変わり結びがあります。動画でも変わり結びの仕方はいろいろアップされていますね。下の写真のような花の形や蝶の形など。かわいいですね。
まとめ
柄が多く。色もたくさん使われている振袖に合う帯揚げを選ぶのは、結構悩んでしまうと思います。
無難に選びたいなら着物に使われている色と同色を使えば浮きません。
反対に振袖の雰囲気をあえて変えたいと思うなら、違う色の帯締めを選んで雰囲気を変えてみるのもいいと思います。
特にリサイクルの着物やママ振などを着る場合 帯揚げなどの小物を変えるだけでも着物の雰囲気が変わるので、試してみてください。
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